ガイド一覧

AI運用ガイド

AIの利用が増えている。基盤にも、責任者を。

モデルのAPIを使うことは、AIを組み込んだサービスを運営することの一部にすぎません。アクセス管理、信頼性、利用量、変更、インシデントにも、責任者が必要です。ワークロードに合うなら、管理された基盤の層が、こうした責任をひとつにまとめられます。

01

まずアプリケーションとデータを洗い出す

どのアプリがどの提供元を呼び出し、どんな情報を送り、各ユースケースの責任者は誰かを特定します。可能であれば、開発環境と本番環境のアクセスは分けます。

仲介となる仕組みを導入する前に、提供元の規約、データの取り扱い要件、そのワークロードに必要な承認を確認します。ゲートウェイは、守り、運用する必要のある、もうひとつのシステムです。

02

ゲートウェイは目的を決めて使う

ゲートウェイは、モデルへのアクセス、認証、ルーティング、利用量の計測、上限設定のための共通の入口になります。具体的な機能は、選んだ実装と提供元によって異なります。

解決できないことも明確にしておきましょう。アプリケーション側にも、適切なテスト、エラー処理、データの管理が必要です。モデルを切り替えると挙動が変わる可能性があり、評価が必要です。自動的にシームレスなフォールバックになるわけではありません。

03

利用量を責任者に結びつける

対応している場合は、アプリ、プロジェクト、顧客ごとに利用量を追跡します。予算、アラート、上限をどう強制するかを合意します。トークンの使用量に加え、関連するクラウド、ログ、インフラの費用も見直します。

監視には、対応の手順が必要です。エラーを誰が調査するのか、誰が上限を変更できるのか、どの時点でインシデントとしてエスカレーションするのか。リクエストのどの情報を記録するかを決め、閲覧を制限し、明確な必要がないまま機密性の高い内容を保持しないようにします。

04

キャッシュの効果はワークロード次第と考える

提供元によっては、特定のルールの下でプロンプトキャッシュに対応しています。繰り返される、対象となるプロンプトの内容は効果を得られる可能性がありますが、頻繁に変わるリクエストや非対応のモデルでは、効果がないかもしれません。他のキャッシュ方式にも、それぞれ正確性とプライバシー上の課題があります。

対応しているキャッシュは、代表的なトラフィックと提供元の最新のドキュメントに照らして評価します。削減額を見積もる前に、キャッシュの書き込みや保存にかかる費用を含めて、実際の結果を測定してください。

05

ボリューム価格は根拠をもって評価する

実際の利用量、見込まれる成長、提供元の構成、商業上の要件を集めます。ボリューム契約は、適格性、コミット、リージョン、提供元の承認によって左右されることがあります。

マネージドサービスそのものに、パートナーの地位や割引が付くわけではありません。サービス料金、クラウドの利用料、モデルの料金を区別できるようにし、価格の取り決めに合意する前に、コミットの全体像を比較してください。

このチェックリストを手元に。

  • アプリケーション、データ、アクセスごとの責任者
  • ゲートウェイを導入する明確な理由
  • 利用量レポート、上限、インシデント対応の責任分担
  • 提供元が対応する最適化を、実際のワークロードで測定した
  • サービス費用を分けて記載し、提供元の条件を承認した

一般的な計画の指針です。実際に何が当てはまるかは、御社の対応範囲、委託先の条件、事業上の要件によって決まります。

ITのご相談

状況の整理は、対話から始まります。

御社のチームに何が必要か、何がうまくいっていないかを教えてください。次の一歩を、一緒に考えます。

ITのお悩みを相談する